I-48表は，昭和46年，55年及び56年における外国人登録法に基づく登録者及び外国人入国者を国籍別に示したものである。登録者は年々増加し，56年には79万2,946人(前年より1万36人増)となり，入国者も逐年増加して，56年には159万2,787人(前年より25万9,452人増)となっている。登録者の国籍は84.2％が韓国・朝鮮であり，入国者の国籍で最も多いのは，中国となっている。
　I-49表は，昭和56年における外国人の交通関係業過及び道交違反を除く検察庁新規受理人員の罪名別及び国籍別状況を見たものである。56年における新規受理人員総数は2万989人で，前年より843人(3.9％)減少しているが，罪名別に見ると，殺人，恐喝，詐欺・背任，関税法違反，覚せい剤取締法違反及び出入国管理令違反が前年より増加している。なお，外国人登録法違反が全体の40.8％を占めているが，これを除くと，窃盗(15.7％)が最も多く，以下，傷害(9.4％)，覚せい剤取締法違反(5.0％)の順となっている。次に，国籍別に見ると，韓国・朝鮮が1万7,766人で最も多く，アメリカが1,263人で続いている。各国籍の者について，人口比(各国籍の外国人登録者及び入国者の1,000人当たりの新規受理人員数をいう。)を見ると，総数では，韓国・朝鮮が19.3，アメリカが3.8，中国が1.8，イギリスが0.9となっている。

I-50表　渡航先別日本人出国者数(昭和52年〜56年)