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 昭和56年版 犯罪白書 第3編/第2章/第1節/4 

4 新受刑者の罪名

 III-32表は,新受刑者の罪名別構成比を見たものである。これによると,昭和55年は刑法犯が総数の67.6%,特別法犯が32.4%を占めている。近年,特別法犯の比率が逐年上昇しているが,これは,主に覚せい剤取締法違反の著しい増加によるものであって,この罪名を持つ新受刑者は,50年は新受刑者全員の6。1%(1,590人)にすぎなかったが,55年は22.0%(6,247人)と3.9倍に激増している。特に,女子の新受刑者の場合,53年以降,覚せい剤取締法違反で入所する者は,窃盗を上回り,罪名別で第1位を占めるに至ったが,55年には,女子新受刑者総数の45.4%(383人)となっている。