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1 概 況 麻薬事犯(麻薬取締法,あへん法及び大麻取締法の各違反)と覚せい剤事犯(覚せい剤取締法違反)について,最近10年間の検挙人員(警察及び麻薬取締官等によって検挙された人員)の推移を見たものが,I-10図である。麻薬事犯は,昭和46年の1,148人から55年の1,855人へ,61.6%増加しているが,覚せい剤事犯は,46年の2,634人から55年の2万200人へ,約8倍に激増している。
I-10図 麻薬・覚せい剤事犯検挙人員の推移(昭和46年〜55年) I-64表は,最近5年間における麻薬・覚せい剤の押収量を見たものであるが,覚せい剤の逐年の激増傾向及び昭和55年におけるLSDの急増が注目される。I-11図は,昭和55年における麻薬・覚せい剤事犯検挙人員の年齢層別構成比を見たものである。覚せい剤取締法違反では,25歳未満の若年成人及び少年が25.8%を占め,前年と比べると,20歳以上24歳以下の若年成人は13.8%から15.7%へ,少年は9.0%から10.1%へ,それぞれ増加している。麻薬取締法違反では,若年成人・少年の比率が,前年の44.4%から49.7%へ増加している。大麻取締法違反における若年成人・少年の比率は,前年の65.3%から62.1%へやや減少したものの,依然として高率を示している。あへん法違反では,不正栽培事犯が大多数であることを反映して,30歳以上が96.2%を占めている。 I-64表 麻薬・覚せい剤等の押収量(昭和51年〜55年) I-11図 麻薬・覚せい剤事犯検挙人員の年齢層別構成比(昭和55年) |