前の項目 次の項目 目次 図表目次 年版選択 | |
|
2 少年受刑者の特徴 (1) 年 齢
IV-66表は,昭和24年から54年までの各年末における少年受刑者の人員及び年齢層別構成比を見たものである。これによると,18歳未満の者は24年には27.9%であったものが,26年には5.9%と急激に減少し,その後は,53年の5.8%を除いては5%以下であり,54年には1.3%となっている。18歳以上20歳未満の者は,26年までは60%台であったのが,その後,40年から42年まで過半数を占めたのを除くと,再び半数以下となったが,53年には50.0%となり,54年12月末日現在では70.0%となっている。20歳以上23歳未満の者は,24年には8.9%にすぎなかったが,翌25年には25.2%に増加し,28年から37年までと43年から48年までは過半数を占めたが,49年以降は次第に減少し,54年12月末日現在では17.5%となっている。23歳以上26歳未満の者は,24年から26年までは1%未満であったが,その後多少の起伏はあるが次第に増加し,54年12月末日には11.3%と24年以来,初めて10%を超えている。 IV-66表 少年受刑者の年齢層別構成比(昭和24年‐54年各12月31日現在) (2) 罪名及び刑期昭和24年から54年までの少年新受刑者(ここでは,入所時20歳未満の少年受刑者をいうが,24年,25年の両年は,実刑言渡し時に18歳未溝の者をいう。)について主要罪名別に構成比を見たのが,IV-67表である。これによると,窃盗の占める割合が次第に減少し,24年から27年までは総数の60%以上を占めていたのが,30年には40%台,41年以後は20%台に下がり,54年12月末日には11.2%となっている。これに対して,業過の占める比率は増加し,35年には0.8%を占めるにすぎなかったものが,43年には10%台,46年には20%台となり,54年には34.7%と最高値を占めるに至っている。 次に,昭和24年から54年までの少年受刑者の刑期について見たのが,IV-68表である。少年受刑者の大部分は不定期刑を言い渡されるが,それらの者については刑の長期を基準にして見ると,刑期6月以下の者は,24年と52年を除けば総数の5%未満であるが,6月を超え1年以下の者は,24年に10.6%であったものが,54年には21.4%となっている。1年を超え2年以下の者は,24年に26.1%であったものが54年には35.7%となっているのに対し,2年を超え3年以下の者は,24年に38.5%であったものが54年には12.2%となっている。 |