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 昭和55年版 犯罪白書 第2編/第3章/第1節/3 

3 新受刑者の罪名

 新受刑者を罪名別に見たのが,II-32表である。昭和54年では,刑法犯が総数の70.5%,特別法犯が29.5%であるが,最近3年間を見ると,特別法犯の比率が次第に高くなっている。特別法犯の中で著しく増加しているのが覚せい剤取締法違反であり,特に,女子の新受刑者の場合,覚せい剤取締法違反で入所する者が急激に増加し,54年には,女子新受刑者総数の42.0%(356人)に達している。一方,男子新受刑者では,窃盗が総数の28.9%で最も多いが,次いで多いのは覚せい剤取締法違反で,総数の18.8%(5,318人)で前年よりも777人増加している。

II-32表 新受刑者の罪名別構成比