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 昭和55年版 犯罪白書 第2編/第2章/第2節/2 

2 交通犯罪

 昭和51年以降3年間の業過(その大部分は自動車交通によるものである。)及び道交違反による第一審有罪人員を見ると,II-16表のとおりである。業過による有罪人員は近年増減を繰り返しているが,53年における有罪人員は前年より5,046人増の29万951人となっている。懲役・禁銅の人員は,前年より558人減の9,405人で,その執行猶予率は76.4%と前年より1.6%減少している。罰金の金額は,10万円以上が16.3%と前年よりわずかに上昇し,5万円未満は55.9%と前年よりわずかではあるが下降している。

II-16表 業過及び道交違反の第一審有罪人員

 道交違反による有罪人員は,昭和52年まで増加を続けていたが,53年には,前年より14万7,477人減の201万335人となっている。そのうち懲役・禁銅の人員は,前年より818人増の8,701人で,その執行猶予率は,前年より0.1%減少して75.6%である。罰金の金額は,5万円未満が97.9%でここ数年間変化はない。