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 昭和54年版 犯罪白書 第4編/第3章/第1節/1 

第3章 精神障害者の犯罪

第1節 概  説

1 概  況

 昭和53年における交通関係の業過を除く刑法犯検挙人員は,38万1,742人である。このうち,精神病,精神薄弱,精神病質などの精神障害者又はその疑いのある者は,IV-24表のとおり,成人が2,256人(0.9%),少年が471人(0.3%)であって,これらの数及び比率は,例年ほとんど変化がない。その罪名別の比率を見ると,成人では,放火の15.3%及び殺人の8.5%の者に,少年では,殺人の5.8%及び放火の5.6%の者に,それぞれ精神障害又はその疑いがあったとされており,他の罪名の者に比べて高率なのが目立っている。