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 昭和53年版 犯罪白書 第4編/第1章/第2節/2 

2 少年非行の低年齢化

 IV-14表は,交通関係の業過を除く少年刑法犯について,昭和42年以降の検挙人員及びその人口比の推移を年齢層別に示したものである。
 昭和40年代前半には,各年齢層の検挙人員・人口比共に減少傾向にあったが,年少少年は45年から,中間少年は48年から,それぞれ増勢に転じ,52年においてもこの傾向は引き続いている。特に,年少少年の増加が著しく,実数・人口比共に42年以降最も高い数値となっている。
 年長少年は,昭和40年代後半以降おおむね減少傾向にあったが,52年に至って前年より若干増加している。また,多年にわたって減少の一途をたどってきた20歳以上25歳未満の若年成人は,52年において,実数では減少したものの,人口比では横ばい状態となっている。

IV-13表 家庭の監護状況(昭和49年〜52年)

 IV-15表は,昭和52年における少年刑法犯検挙人員について,罪名別・年齢層別に,その実数と構成比を示したものである。少年全体について見ると,窃盗が最も多く,以下,傷害,暴行の順となっているが,年齢層別では,例年の傾向と同様に,低年齢層ほど窃盗の占める比率が高く,高年齢層ほど粗暴犯や凶悪犯の占める割合が高くなっている。