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 昭和52年版 犯罪白書 第1編/第1章/第8節/2 

2 日本人の国外犯

 日本人の外国における犯罪について,ICPO又は外務省を通じて警察庁に通報のあった件数は,昭和51年には,128件であった。日本人の出国者数及びその中の観光目的出国者数と犯罪通報件数との41年から51年までの推移を示すと,I-6図のとおりである。41年の出国者総数は21万2,409人で,そのうち,観光目的出国者は8万2,095人(38.6%)であったが,51年の出国者総数を主285万2,584人で,そのうち,観光目的出国者は237万3,318人(83.2%)であり,このような出国者数の増加に伴い,通報受理件数も増加し,41年の12件に対して,51年には,前述のとおり,128件に達した。

I-6図 日本人の国外犯と出国者数

 なお,昭和51年における通報受理件数を,罪名別に見ると,I-50表のとおり,麻薬・覚せい剤関係や傷害・暴行などが比較的高い割合を占めている。また,犯行地域は,韓国19件(14.8%),アメリカ11件(8.6%),イギリス9件(7.0%),オーストラリア8件(6.3%)などである。

I-50表 日本人国外犯の罪名別通報受理件数(昭和41年〜51年)