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 昭和51年版 犯罪白書 第3編/第1章/第6節/1 

1 収容状況

 昭和50年末現在の少年受刑者(裁判時20歳未満の者をいい,入所時に20歳を超えている者を含む。)の人員は,III-67表に示すとおりで,少年受刑者数は,44年以降減少を続けている。なお,50年中に新たに入所した少年受刑者のうち20歳未満のものは,134人である。

III-67表 少年受刑者の年末現在人員(昭和46年〜50年)

 これら20歳未満の少年新受刑者についての罪名別人員を見ると,III-68表のとおりである。最も多いのは業務上(重)過失致死傷であり,強姦,窃盗,強盗等がこれに続いている。

III-68表 20歳未満新受刑者の罪名別人員(昭和48年〜50年)

 その刑名及び刑期を見ると,III-69表のとおりである。不定期刑の長期は,懲役では1年を超え7年以下の範囲に主として分散しているが,禁錮では6月を超え2年以下に集中している。

III-69表 20歳未満新受刑者の刑名刑期別人員(昭和48年〜50年)

 なお,これら少年新受刑者の99.4%は初入者で,成人受刑者に対比して,大きな相違を示している。この初入者について,保護処分歴を見ると,III-70表のとおり,約30%の者に保護処分歴があり,そのうちの約73%は少年院送致歴がある。保護処分歴のある者の比率は,逐年下降する傾向にある。

III-70表 少年新受刑者中初入者の保護処分歴別人員(昭和48年〜50年)