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 昭和51年版 犯罪白書 第1編/第4章/第2節/2 

2 最近の賭博犯罪の特色

 最近における賭博事犯で特に注目されるのは,スロットマシン,ルーレット等のギャンブル機具が喫茶店,バー,スナック,ホテル,ゲーム・センターなどに設置されて,これらギャンブル機具を使用した賭博事犯が増加していることである。
 ギャンブル機具は,本来は外国におけるカジノ(賭博場)などにおいて,直接現金を使用してその得喪を争うために作られたものであるが,それが遊戯機として輸入され,また,国内で製造された遊戯機も悪用されるようになったものである。このようなギャンブル機具を使用する賭博事犯の検挙状況を示したのが,I-82表である。

I-82表 賭博の態様別・ギャンブル機具設置場所別検挙人員(昭和49年・50年)

 最近では,ギャンブル機具を設置したカジノ形式の賭博事犯も検挙されており,新しい形態の営業的賭博として注目される。
 なお,富くじは,例年極めて少なく,昭和50年の発生件数は2件にとどまっている。