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1 収容状況 昭和49年末現在の少年受刑者数は,III-85表のとおり,249人(うち,女子1人)であるが,少年受刑者数は44年以降減少を続けている。
III-85表 少年受刑者の年末現在人員(昭和45年〜49年) 昭和49年中に新たに入所した少年受刑者のうち満20歳未満の者の数は170人(うち,女子1人)で,42年以降引き続き減少を示している。これら新受刑者についての罪名別人員は,III-86表に示すとおりで,最も多いのは業務上(重)過失致死傷で約25%を占め,これに続くのが強姦,窃盗及び強盗である。49年では,前年に比して窃盗,業務上(重)過失致死傷,麻薬取締法違反等の占める割合が上昇し,殺人が引き続き下降している。III-86表 20歳未満新受刑者の罪名別人員(昭和47年〜49年) 20歳未満の新受刑者の刑名・刑期と見ると,III-87表のとおりである。懲役では,前年同様,不定期刑の長期が1年を超え2年以下であるものが最も多く,3年を超え5年以下がこれに次いでいる。禁錮でも,不定期刑の長期が1年を超え2年以下であるものが最も多いが,2年を超えるものはない。III-87表 20歳未満新受刑者の刑名・刑期別人員(昭和47年〜49年) 昭和49年中の新たに入所した少年受刑者について,その入所度数別人員を見ると,III-88表のとおりであり,前年同様,その99%が初入者で,成人受刑者と比較して大きな相違を示している。また,この初入の少年新受刑者について,その保護処分歴を見ると,III-89表のとおり,33%に保護処分歴があり,その中の約69%に少年院送致歴がある。この保護処分歴のある者の比率は,逐年下降する傾向にある。III-88表 少年新受刑者の入所度数別人員(昭和49年) III-89表 少年新受刑者中初入者の保護処分歴別人員(昭和47年〜49年) |