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令和4年版 犯罪白書 第8編/第4章/第3節/2

2 自分に関する意識

対象者の態度・価値観を見るため、「悪い者をやっつけるためならば、場合によっては腕力に訴えてもよい」、「自分のやりたいことをやりぬくためには、ルールを破るのも仕方がないことだ」及び「義理人情を大切にすべきだ」の項目について、「賛成」、「どちらとも言えない」及び「反対」の構成比を犯罪類型別に見ると、8-4-3-8図のとおりである。「悪い者をやっつけるためならば、場合によっては腕力に訴えてもよい」の項目について「賛成」に該当する者の構成比は、対象者全体では19.3%であり、犯罪類型別では、詐欺事犯類型(24.5%)が最も高く、次いで、粗暴犯類型(23.4%)、薬物事犯類型(21.5%)の順であった。「反対」に該当する者の構成比は、対象者全体では46.3%であり、犯罪類型別では、詐欺事犯類型(53.1%)が最も高く、次いで、窃盗事犯類型(52.5%)、性犯類型(50.0%)の順であった。「自分のやりたいことをやりぬくためには、ルールを破るのも仕方がないことだ」の項目について「賛成」に該当する者の構成比は、対象者全体では10.1%であり、犯罪類型別では、詐欺事犯類型(18.4%)が最も高く、次いで、粗暴犯類型(14.9%)、重大事犯類型(11.1%)の順であった。「反対」に該当する者の構成比は、対象者全体では61.2%であり、犯罪類型別では、交通事犯類型(73.5%)が最も高く、次いで、性犯類型(68.4%)、窃盗事犯類型(61.8%)の順であった。「義理人情を大切にすべきだ」の項目について「賛成」に該当する者の構成比は、対象者全体では79.6%であり、犯罪類型別では、薬物事犯類型(84.6%)が最も高く、次いで、性犯類型(84.2%)、重大事犯類型(84.1%)の順であった。「反対」に該当する者の構成比は、対象者全体では1.8%であり、犯罪類型別では、粗暴犯類型(4.3%)が最も高く、次いで、窃盗事犯類型(3.4%)、性犯類型(2.6%)の順であった。

8-4-3-8図 犯罪者 態度・価値観(犯罪類型別)
8-4-3-8図 犯罪者 態度・価値観(犯罪類型別)
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対象者の自己意識を見るため、「心のあたたまる思いが少ないという感じ」、「自分は意志が弱いという感じ」及び「世の中の人々は互いに助け合っているという感じ」の項目について、「ある」及び「ない」の構成比を犯罪類型別に見ると、8-4-3-9図のとおりである。「心のあたたまる思いが少ないという感じ」の項目について「ある」に該当する者の構成比は、対象者全体では55.6%であり、犯罪類型別では、粗暴犯類型(64.6%)が最も高く、次いで、重大事犯類型(63.5%)、窃盗事犯類型(63.3%)の順であった。「自分は意志が弱いという感じ」の項目について「ある」に該当する者の構成比は、対象者全体では77.6%であり、犯罪類型別では、重大事犯類型(84.4%)が最も高く、次いで、窃盗事犯類型(83.7%)、薬物事犯類型(80.6%)の順であった。「世の中の人々は互いに助け合っているという感じ」の項目について「ある」に該当する者の構成比は、対象者全体では59.1%であり、犯罪類型別では、詐欺事犯類型(63.9%)が最も高く、次いで、薬物事犯類型(62.5%)、交通事犯類型(60.0%)の順であった。

8-4-3-9図 犯罪者 自己意識(犯罪類型別)
8-4-3-9図 犯罪者 自己意識(犯罪類型別)
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自分の生き方に対する満足度を犯罪類型別に見ると、8-4-3-10図のとおりである。対象者全体では、「満足」の構成比が21.1%であり、犯罪類型別では、交通事犯類型(41.7%)が最も高く、次いで、粗暴犯類型(31.1%)、性犯類型(29.7%)の順であった。「不満」の構成比は、対象者全体では37.5%であり、犯罪類型別では、窃盗事犯類型(41.3%)が最も高く、次いで、性犯類型(37.8%)、重大事犯類型(37.5%)の順であった。

8-4-3-10図 犯罪者 自分の生き方に対する満足度(犯罪類型別)
8-4-3-10図 犯罪者 自分の生き方に対する満足度(犯罪類型別)
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