前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成21年版 犯罪白書 第7編/第2章/第5節/4 

4 少年の保護観察対象者の再処分等の状況

 7-2-5-6表は,保護観察処分少年及び少年院仮退院者(各年に保護観察が終了した者に限る。)について,保護観察期間中に非行・犯罪により新たな保護処分又は刑事処分を受けた者の人員の比率(以下,この項において「再処分率」という。)の推移(最近10年間)を見たものである。
 その比率は,保護観察処分少年では17.0〜19.2%であり,少年院仮退院者では20.7〜25.3%であった。

7-2-5-6表 保護観察対象少年の再処分率の推移

 7-2-5-7図は,平成20年における保護観察処分少年及び少年院仮退院者について,保護観察の終了事由を就学・就労状況別に見たものである。
 保護観察終了時に無職であった者が保護処分を取り消された(再非行・再犯により新たな処分を受けたため,以前の処分が取り消されたことをいう。)比率は,保護観察処分少年では52.9%,少年院仮退院者では45.7%であり,有職であった者と比べて顕著に高い。

7-2-5-7図 保護観察対象少年の終了事由別構成比(終了時の就学・就労状況別)