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 平成21年版 犯罪白書 第7編/第2章/第5節/3 

3 少年院出院者の再入院等の状況

 7-2-5-4表は,平成11年から20年までに少年院を出院した者について,再入院(新たな少年院送致決定による再入院をいう。以下,この項において同じ。)又は刑事施設への入所(初入受刑者としての入所をいう。以下,この項において同じ。)の状況を見たものである。
 出院年を含む5年間に再入院した者の比率は,16.0〜17.4%(男子16.8〜18.1%,女子6.7〜10.5%)であり,出院年(複数回入院した者の場合には最終の出院年)を含む5年間に刑事施設に入所した者の比率は,8.7〜9.6%(男子9.3〜10.7%,女子1.5〜3.2%)であった(法務省大臣官房司法法制部の資料による。)。

7-2-5-4表 少年院出院者の再入院等の状況

 7-2-5-5図は,平成20年における少年院入院者について,不良集団との交渉の有無・程度,保護者及び就学・就労状況別の構成比を初入者(初めて少年院に入院した者をいう。以下,この項において同じ。)及び再入者(今回の入院以前に少年院に入院したことのある者をいう。以下,この項において同じ。)の別に見たものである。
 再入者は,初入者と比べ,暴力団や地域不良集団と交渉のあった者,保護者として実父母がそろっていない者,無職者の構成比がいずれも高い。

7-2-5-5図 少年院入院者の特徴(初入・再入別)