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 平成21年版 犯罪白書 第4編/第1章/第2節/1 

第2節 少年による特別法犯

1 送致人員の推移

 少年による特別法犯(交通法令違反を除く。以下,この項において同じ。)の送致人員の推移(昭和31年以降)は,4-1-2-1図のとおりである(罪名別送致人員については,CD-ROM資料4-6参照)。
 その総数は,昭和38年(1万8,967人)と58年(3万9,062人)をピークとする大きな波が見られた後,減少傾向にあるが,平成20年は前年に引き続き増加した(前年比6.3%増)。
 罪名別に見ると,昭和30年代から40年代の前半までは,銃刀法違反が多く,40年代の後半からは,薬物犯罪(覚せい剤取締法,大麻取締法,麻薬取締法,あへん法及び毒劇法の各違反をいう。)が高水準にあったが,近年は,薬物犯罪も減少傾向にある。平成20年は,前年に急増した軽犯罪法違反が引き続き増加し,3,202件(前年比529人(19.8%)増)となり,特別法犯の中で最も高い比率(47.5%)を占めている。

4-1-2-1図 少年による特別法犯 送致人員の推移