前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成21年版 犯罪白書 第1編/第3章/第2節/2 

2 経済犯罪

 商法(平成17年法律第87号による改正前の明治32年法律第48号)・会社法(平成17年法律第86号。平成18年5月1日施行),独占禁止法及び金融商品取引法(昭和23年法律第25号。平成19年9月30日前の法律の題名は「証券取引法」である。)の各違反の検察庁新規受理人員の推移(最近20年間)は,1-3-2-4図のとおりである。

1-3-2-4図 商法・会社法違反等 検察庁新規受理人員の推移

 平成20年度において,証券取引等監視委員会による金融商品取引法違反の告発は,12件・27人(法人を含む。)であった。その内訳は,「インサイダー(内部者)取引」6件・9人,「虚偽有価証券報告書等提出」4件・16人,「風説の流布・偽計,暴行・脅迫」2件・2人であった(証券取引等監視委員会の資料による。)。また,公正取引委員会による独占禁止法違反の告発は,1件・9人(法人を含む。)であった(公正取引委員会の資料による。)。
 商法・会社法,独占禁止法及び金融商品取引法(証券取引法)の各違反の起訴・不起訴の人員(最近5年間)は,1-3-2-5表のとおりである。
 平成20年における起訴の内訳を見ると,商法・会社法違反27人のうち2人,金融商品取引法違反56人のうち8人が略式命令請求であったほかは,公判請求であった(検察統計年報による。)。

1-3-2-5表 商法・会社法違反等 起訴・不起訴人員