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令和7年版 犯罪白書 第7編/第5章

第5章 特別調査<2>(精神障害を有する者等の性犯罪被害)

法務総合研究所では、特に被害が潜在化しやすいとされる精神障害者である性犯罪被害者を主たる調査対象とし、その被害を防止し、支援策を検討するための基礎資料を提供することを目的として、その特性に着目して被害の実態について調査を行った。同調査では、精神障害を有する性犯罪被害者に対して新たな負担を生じさせる可能性のある質問紙調査等は行わず、調査対象事件に係る既存の刑事確定記録を用いて調査を行った。すなわち、既存の刑事事件の判決書及び確定記録を用いて、被害者の属性や被害当時の状況等について詳細に調査するとともに、被害者の被害認識や被害申告の契機等を読み解くなどした。そして、精神障害を有しない性犯罪被害者についても、精神障害を有する性犯罪被害者と同じ調査項目で調査を実施し、精神障害を有しない性犯罪被害者と比較して、精神障害を有する性犯罪被害者の傾向・特徴の分析も行った。

この章においては、本特別調査の内容及び同調査で明らかになった事項について紹介する。