今回受刑することになった事件中の薬物犯罪(覚醒剤、大麻、その他の違法薬物や危険ドラッグ等の使用・所持・譲渡等(営利目的を含む)をいう。以下この編において同じ。)の有無について、男女別に見ると、7-5-2-1図のとおりである。なお、同図は、本調査において、調査対象者が自ら答えた結果に基づくものである。女性受刑者は、男性受刑者よりも「あり」の構成比が高かった。
今回受刑することになった事件中の窃盗の有無について、男女別に見ると、7-5-2-2図のとおりである。なお、同図は、本調査において、調査対象者が自ら答えた結果に基づくものである。女性受刑者は、男性受刑者よりも「あり」の構成比が高かった。
調査対象者のうち、再入者について、薬物事犯者(今回受刑することになった事件中に薬物犯罪が含まれる者をいう。以下この編において同じ。)及び窃盗事犯者(今回受刑することになった事件中に窃盗が含まれる者をいう。以下この編において同じ。)の前刑罪名を男女別に見ると、7-5-2-3図のとおりである。薬物事犯者では、女性受刑者及び男性受刑者のいずれも、覚醒剤取締法違反の構成比が最も高く、次いで、窃盗、詐欺の順であった。また、女性受刑者は、男性受刑者よりも覚醒剤取締法違反の構成比が高かった。なお、前刑罪名について覚醒剤取締法違反以外の薬物犯罪の有無を確認することはできなかった。窃盗事犯者では、女性受刑者は窃盗の構成比が最も高く、次いで、覚醒剤取締法違反、詐欺の順であった。男性受刑者は窃盗の構成比が最も高く、次いで、覚醒剤取締法違反、住居侵入の順であった。