令和5年における外国人の入所受刑者は、728人(前年比6.0%増)であった(矯正統計年報による。)。
日本人と異なる処遇を必要とする者は、F指標受刑者として、その文化、生活習慣等に応じた処遇を行っている(2-4-3-2表参照)。F指標入所受刑者人員の推移(最近20年間)は、4-9-3-4図のとおりである。その人員は、平成17年から減少傾向にあり、近年は400人前後で推移していたところ、令和5年は459人(前年比14.8%増)であった。同年におけるF指標入所受刑者を国籍別に見ると、ベトナムが179人と最も多く、次いで、中国65人、ブラジル50人の順であった(CD-ROM資料4-10参照)。罪名別に見ると、窃盗が157人と最も多く、次いで、覚醒剤取締法違反が68人であった(矯正統計年報による。)。なお、これらF指標入所受刑者人員を国籍別に見るに当たっては、各国籍別の新規入国者数・在留者数に違いがあることに留意する必要がある。
令和5年末現在、F指標受刑者の収容人員は、1,388人(男性1,175人、女性213人)であり、前年末比で0.9%減少した(矯正統計年報による。)。