2-3-3-8図 通常第一審における被告人の勾留率・保釈率の推移（裁判所別）
2-3-3-8図は、通常第一審における被告人の勾留率（終局処理総人員に占める勾留総人員の比率）・保釈率（勾留総人員に占める保釈人員の比率）の推移（最近20年間）を地方裁判所・簡易裁判所別に見たものである。勾留率については、地方裁判所では、平成16年から26年までは、17年（82.3％）をピークに80％前後で推移した後、26年以降低下傾向にあるところ、令和5年は72.8％（前年比0.2pt上昇）であった。簡易裁判所では、平成21年までは83～86％台で推移していたが、同年以降は低下傾向を示し、24年以降は一貫して地方裁判所の勾留率を下回っているところ、令和5年は63.2％（同2.6pt上昇）であった。
保釈率については、地方裁判所の方が簡易裁判所よりも約7～15pt高い水準で推移している。地方裁判所では、平成15年（12.7％）を境に16年から上昇傾向にあるところ、令和5年は31.9％（前年比0.3pt低下）であった。簡易裁判所でも、平成16年（5.3％）を境に上昇傾向にあり、令和5年は20.2％（前年比2.4pt上昇）であった。
令和5年の通常第一審における終局処理人員について、被告人の勾留状況を見ると、2-3-3-9表のとおりである。
