在外公館が邦人援護事務を通じて把握した国外における日本人の犯罪被害件数は、令和3年(2021年)は713件(前年比45.5%減)で、その被害者数は815人(同43.6%減)であり、いずれも令和2年(2020年)に引き続き前年より大きく減少した(外務省領事局の資料による。)。罪名別に令和3年(2021年)までの最近3年間の推移を見ると、6-1-6-1表のとおりであり、令和3年(2021年)は、窃盗(前年比63.6%減)、強盗(同33.8%減)、脅迫・恐喝(同33.3%減)の順に減少幅が大きく、令和2年(2020年)に引き続き新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で出国者数が大幅に減少したこともその一因と考えられる。
令和3年(2021年)における国外での日本人の犯罪被害による死亡者数は12人(前年比7人増)、負傷者数は57人(同15人減)であった(外務省領事局の資料による。)。
国外においてテロの被害に遭った日本人の死傷者数の推移(最近10年間)は、6-1-6-2表のとおりである。