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令和5年版 犯罪白書 第4編/第2章/第2節/2

2 密輸入事案の摘発の状況

覚醒剤(覚醒剤原料を含む。以下この項において同じ。)及び大麻の密輸入事案(税関が関税法(昭和29年法律第61号)違反で摘発した事件に限る。ただし、警察等他機関が摘発した事件で、税関が当該事件に関与したものを含む。以下この項において同じ。)の摘発件数の推移(最近5年間)を形態別に見ると、4-2-2-2表のとおりである。覚醒剤の「航空機旅客(航空機乗組員を含む。以下この項において同じ。)による密輸入」は、前年の約10分の1に急減した令和2年(23件)に引き続き、3年も大きく減少したが、4年は増加に転じ、43件(前年比38件増)であった。同年においては、覚醒剤の「国際郵便物を利用した密輸入」は127件(同94件増)、「航空貨物(別送品を含む。)を利用した密輸入」は127件(同77件増)といずれも増加した。大麻の「航空機旅客による密輸入」も、前年の約3分の1に急減した2年(21件)に引き続き、3年も大きく減少したが、4年は増加に転じ、26件(前年比20件増)であった。大麻の「国際郵便物を利用した密輸入」は、平成30年以降高止まりの状況にあったが、令和4年は83件(同76件減)に減少した。

航空機旅客による覚醒剤及び大麻の密輸入事案の摘発件数は、コロナ禍において入国者数が減少した影響を受けて、2年に急減した可能性が考えられるが、4年はいずれも増加に転じており、今後の動向に留意する必要がある。

4-2-2-2表 覚醒剤等の密輸入事案の摘発件数の推移(形態別)
4-2-2-2表 覚醒剤等の密輸入事案の摘発件数の推移(形態別)
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令和4年における覚醒剤の密輸入事犯の摘発件数を仕出地別に見ると、地域別では、アジア(101件)が最も多く、次いで、北米(83件)、ヨーロッパ(40件)の順であり、国・地域別では、米国(58件)が最も多く、次いで、カナダ(25件)、タイ(22件)の順であった(財務省関税局の資料による。)。