少年鑑別所の入所者(観護措置(少年鑑別所送致)、勾留に代わる観護措置又はその他の事由(勾留、引致、少年院在院者の鑑別のための収容等)により入所した者をいう。)の人員(男女別)及び女子比の推移(最近20年間)は、3-2-3-1図のとおりである。その人員は、平成8年から増加し、15年(2万3,063人)に昭和45年以降最多を記録した後、18年連続で減少していたが、令和4年は前年より増加し、4,658人(前年比2.0%増)であった(CD-ROM資料3-11参照)。4年におけるその人員の内訳は、観護措置による者が87.2%、勾留に代わる観護措置による者が6.3%であった(少年矯正統計年報による。)。
3-2-3-2図は、少年鑑別所被収容者(観護措置(少年鑑別所送致)又は勾留に代わる観護措置により入所した者で、かつ、当該年において逃走、施設間の移送又は死亡以外の事由により退所した者をいう。以下同じ。)の年齢層別構成比の推移(最近20年間)を男女別に見たものである。
3-2-3-3図は、令和4年における少年鑑別所被収容者の非行名別構成比を男女別に見るとともに、これを年齢層別に見たものである。男子は、いずれの年齢層においても、窃盗が最も高かった。また、ぐ犯及び覚醒剤取締法違反の構成比が、女子と比べて顕著に低い(男子におけるぐ犯は2.0%、覚醒剤取締法違反は1.1%。CD-ROM参照)。女子は、年齢層が上がるにつれて、覚醒剤取締法違反の構成比が高くなっている。なお、令和4年4月以降、特定少年については、ぐ犯を理由として保護処分をすることができなくなったことについて留意が必要である。
令和4年における少年鑑別所の退所者の退所事由別構成比は、3-2-3-4図のとおりである。