国際刑事警察機構(ICPO:International Criminal Police Organization)は、加盟警察機関間での迅速かつ確実な情報交換を行うための独自の通信網を運用するほか、指紋、DNA、国外逃亡被疑者・国際犯罪者、紛失・盗難旅券、盗難車両等の各種データベースを整備し、国際的なデータバンクとしての機能を果たしている。また、ICPOの枠組みで発展してきた各種の国際手配制度を通じ、被手配者である国外逃亡被疑者等の所在発見を求めたり(青手配書)、被手配者の犯罪行為につき警告を発し、各国警察に注意を促す(緑手配書)など、全加盟警察機関の組織力を活用して犯罪防止活動や捜査の進展を図っている。
ICPO経由での国際協力件数の推移(最近10年間)は、2-6-3-2表のとおりである。