校内暴力事件の事件数及び検挙・補導人員は、事件数では昭和58年に2,125件を、検挙・補導人員では56年に1万468人を、それぞれ記録した後は大きく減少し、その後の増減を経て、平成26年以降減少し続けていたが、令和3年は前年より増加し、587件(前年比15.8%増)、625人(同13.8%増)であった。検挙・補導された者の就学状況を見ると、かつては、中学生が圧倒的に多い状況が続いていたが、平成26年以降、中学生の総数に占める構成比が低下し続け、令和3年は、中学生が353人(56.5%)、小学生が170人(27.2%)、高校生が102人(16.3%)であった。中学生の検挙・補導人員は、平成26年以降、令和2年までは減少し続けており、令和3年は前年より増加したものの、減少が始まる直前の平成25年(1,569人)と比べると約2割となった。一方、小学生の補導人員は、平成24年から増加傾向にあり、平成28年以降は高校生の検挙人員を上回っている(警察庁生活安全局の資料による。)。