令和2年における外国人事件(外国人が被告人となった事件)の通常第一審での有罪人員は,5,123人(前年比9.5%増)であり,有罪人員総数に占める比率は,10.4%であった(司法統計年報及び最高裁判所事務総局の資料による。)。
令和2年における被告人通訳事件(被告人に通訳・翻訳人の付いた外国人事件をいう。以下この項において同じ。)の終局人員は,4,441人(前年比13.7%増)であった。通訳言語は44に及び,内訳を見ると,ベトナム語が1,660人(37.4%)と最も多く,次いで,中国語1,034人(23.3%),タイ語291人(6.6%),タガログ語263人(5.9%),ポルトガル語209人(4.7%),英語170人(3.8%),スペイン語135人(3.0%)の順であった(最高裁判所事務総局の資料による。)。
令和2年における被告人通訳事件の通常第一審での有罪人員(懲役・禁錮に限る。)は,4,129人(前年比15.5%増)であり,全部執行猶予率は,全罪名では89.2%,入管法違反を除くと78.1%であった(最高裁判所事務総局の資料による。)。なお,2年における被告人通訳事件で,一部執行猶予付判決の言渡しを受けた人員は,3人であった(CD-ROM資料4-9参照)。