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令和3年版 犯罪白書 第4編/第5章/第2節

第2節 その他のサイバー犯罪

サイバー犯罪のうち,インターネットを利用した詐欺や児童買春・児童ポルノ禁止法違反等,コンピュータ・ネットワークを不可欠な手段として利用した犯罪の検挙件数の推移(最近5年間)は,4-5-2-1表のとおりである。検挙件数は,平成29年から4年連続で増加し,令和2年は8,703件(前年比5.3%増)であった。2年の検挙件数を見ると,詐欺は前年より32.8%増加した。性的な事件のうち,児童ポルノに係る犯罪は前年より8.7%,青少年保護育成条例違反は前年より2.4%それぞれ減少した。

4-5-2-1表 その他のサイバー犯罪 検挙件数の推移(罪名別)
4-5-2-1表 その他のサイバー犯罪 検挙件数の推移(罪名別)
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令和2年におけるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス。ただし,インターネット異性紹介事業(出会い系サイト)を除く。)に起因する事犯の被害児童数の総数は1,819人であり,主な罪名別に見ると,青少年保護育成条例違反が738人と最も多く,次いで,児童買春・児童ポルノ禁止法違反のうち,児童ポルノ所持,提供等(597人),児童買春(311人)の順であった(警察庁生活安全局の資料による。)。