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令和3年版 犯罪白書 第3編/第2章/第4節/4

4 出院者
(1)出院状況・進路

令和2年における少年院の出院者は1,698人であり,このうち1,692人(99.6%)が仮退院によるものであった。仮退院者の平均在院期間を出院時の矯正教育課程別に見ると,短期義務教育課程(SE)又は短期社会適応課程(SA)の対象者では146日,SE及びSA以外の対象者では383日であった(矯正統計年報による。)。

出院者の進路は,36.8%が就職決定,0.6%が進学決定,1.9%が中学校復学決定,3.5%が高等学校復学決定,0.6%が短期大学・大学・専修学校復学決定であり,38.5%が就職希望,15.5%が進学希望,1.4%が進路未定であった(法務省大臣官房司法法制部の資料による。)。

(2)帰住先

令和2年における出院者の出院時引受人別構成比を男女別に見ると,3-2-4-10図のとおりである。

3-2-4-10図 少年院出院者の出院時引受人別構成比(男女別)
3-2-4-10図 少年院出院者の出院時引受人別構成比(男女別)
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(3)出院者等からの相談

少年院においては,出院者又はその保護者等から,出院者の交友関係,進路選択等について相談を求められた場合において,相当と認めるときは,少年院の職員がその相談に応じている。また,他の機関が対応をすることが適当である場合には,他の適切な機関を紹介するとともに,仮退院した者に係る相談を求められた場合には,保護観察所と連携して対応に当たっている。令和2年における出院者又はその保護者等からの相談件数は675件であり,そのうち主な相談内容の件数(重複計上による。)は,進路選択が123件,家族関係が120件,交友関係が97件であった(法務省矯正局の資料による。)。