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令和3年版 犯罪白書 第3編/第2章/第3節/2

2 入所・退所の状況
(1)入所人員の推移

少年鑑別所の入所者(観護措置(少年鑑別所送致),勾留に代わる観護措置又はその他の事由(勾留,引致,少年院在院者の鑑別のための収容等)により入所した者をいう。)の人員(男女別)及び女子比の推移(最近20年間)は,3-2-3-1図のとおりである。その人員は,平成8年から増加し,15年(2万3,063人)に昭和45年以降最多を記録したが,その後,17年連続で減少し,令和2年は5,197人(前年比9.6%減)であった(CD-ROM資料3-11参照)。2年におけるその人員の内訳は,観護措置による者が88.0%,勾留に代わる観護措置による者が6.4%であった(矯正統計年報による。)。

3-2-3-1図 少年鑑別所入所者の人員(男女別)・女子比の推移
3-2-3-1図 少年鑑別所入所者の人員(男女別)・女子比の推移
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(2)被収容者の特徴

3-2-3-2図は,少年鑑別所被収容者(観護措置(少年鑑別所送致)又は勾留に代わる観護措置により入所した者で,かつ,当該年において逃走,施設間の移送又は死亡以外の事由により退所した者をいう。以下同じ。)の年齢層別構成比の推移(最近20年間)を男女別に見たものである。

3-2-3-2図 少年鑑別所被収容者の年齢層別構成比の推移(男女別)
3-2-3-2図 少年鑑別所被収容者の年齢層別構成比の推移(男女別)
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3-2-3-3図は,令和2年における少年鑑別所被収容者の非行名別構成比を男女別に見るとともに,これを年齢層別に見たものである。男子は,全ての年齢層で窃盗の構成比が最も高く,ぐ犯及び覚醒剤取締法違反の構成比が,女子と比べて顕著に低い(男子におけるぐ犯は2.6%,覚醒剤取締法違反は1.0%。CD-ROM参照)。女子は,年齢層が上がるにつれて,ぐ犯の構成比が低くなり,覚醒剤取締法違反の構成比が高くなっている。また,平成28年から令和2年までにおける総数について見てみると,元年までは,窃盗,ぐ犯及び傷害・暴行が上位3つを占めていたが,2年は,窃盗,傷害・暴行,詐欺の順であり,詐欺がぐ犯を上回っている。

3-2-3-3図 少年鑑別所被収容者の非行名別構成比(男女別,年齢層別)
3-2-3-3図 少年鑑別所被収容者の非行名別構成比(男女別,年齢層別)
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(3)退所事由

令和2年における少年鑑別所の退所者の退所事由別構成比は,3-2-3-4図のとおりである。

3-2-3-4図 少年鑑別所退所者の退所事由別構成比
3-2-3-4図 少年鑑別所退所者の退所事由別構成比
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