平成期は,多くの刑事政策に関する法規が累次にわたって改正された。そこで,本編では,刑罰法規と処遇関係等法規のそれぞれについて,主な法規の変遷の概要を見ていくこととする。なお,処遇関係等法規のうち,刑事訴訟法,矯正関係法令及び更生保護関係法令については,大きな改革の柱の一つとして法改正ないし新法制定に至ったものがあるが,そうした経緯等については,第3編の該当部分の本文又はコラムで詳しく取り上げることとする。