7-3-4-7図は,平成29年における高齢出所受刑者の帰住先別構成比を出所事由別に見るとともに,これを男女別に見たものである(高齢出所受刑者人員・仮釈放率の推移については,7-3-5-3図参照)。
帰住先についての情報は,出所する受刑者の申告等に基づくものであるが,出所事由が仮釈放の者は,男女共に,満期釈放等の者と比べて帰住先を「親族」とする者の割合が高い。一方,出所事由が満期釈放等の者は,男女共に,仮釈放の者と比べて帰住先が「その他(帰住先が不明,暴力団関係者,刑終了後引き続き被告人として勾留,入国管理局への身柄引渡し等)」である者の割合が顕著に高いほか,帰住先が「自宅(帰住先が父・母,配偶者等以外であり,かつ自宅に帰住する場合を指す。)」や「社会福祉施設」である者の割合も高い。
女性の高齢出所受刑者は,男性の高齢出所受刑者と比べて出所事由にかかわらず,帰住先を「親族」とする者の割合が高く,「更生保護施設等」とする者の割合が低い。