前の項目 次の項目       目次 図表目次 年版選択

平成30年版 犯罪白書 第4編/第8章/第3節/2

2 裁判

平成29年における外国人事件(外国人が被告人となった事件)の通常第一審での有罪人員は,3,780人(前年比7.8%増)であり,有罪人員総数に占める比率は6.9%であった(司法統計年報による。)。

平成29年における被告人通訳事件(被告人に通訳・翻訳人の付いた外国人事件をいう。以下この項において同じ。)の終局人員は,3,030人(前年比14.2%増)であった。通訳言語は36に及び,内訳を見ると,中国語920人(30.4%),ベトナム語718人(23.7%),タガログ語247人(8.2%),ポルトガル語216人(7.1%),英語190人(6.3%),タイ語140人(4.6%),スペイン語132人(4.4%),韓国・朝鮮語115人(3.8%)の順であった。

平成29年における被告人通訳事件の通常第一審での有罪人員(懲役・禁錮に限る。)は,2,764人(前年比12.7%増)であり,全部執行猶予率は,全罪名では84.5%,入管法違反を除くと80.6%であった(最高裁判所事務総局の資料による。)。なお,同年における被告人通訳事件で,一部執行猶予付判決の言渡しを受けた人員は8人であった(CD-ROM資料4-9参照)。