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平成30年版 犯罪白書 第1編/第1章/第2節/1

1 窃盗

平成29年における窃盗の認知件数の手口別構成比は,1-1-2-2図のとおりであり,侵入窃盗,乗り物盗及び非侵入窃盗の態様別では非侵入窃盗が過半数を占めている。手口としては,自転車盗,万引き,車上・部品ねらいの順に多い(手口別の認知件数については,CD-ROM参照)。

1-1-2-2図 窃盗 認知件数の手口別構成比
1-1-2-2図 窃盗 認知件数の手口別構成比
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認知件数の推移(最近20年間)を態様別に見ると,1-1-2-3図<1>のとおりであり,各認知件数は,平成13年又は14年をピークに減少している。1-1-2-3図<2>は,認知件数の推移(最近20年間)を手口別で見たものであり,自動販売機ねらいは11年(認知件数約22万件,同年の窃盗総数に占める構成比11.6%)をピークに,自転車盗は13年(認知件数約52万件,同年の窃盗総数に占める構成比22.3%)をピークに,車上・部品ねらいは14年(認知件数約57万件,同年の窃盗総数に占める構成比24.1%)をピークに,それぞれ大きく減少している。万引きは,16年(認知件数約16万件,同年の窃盗総数に占める構成比8.0%)以降,おおむね横ばいで推移していたが,近年減少傾向にある(1-1-2-2図CD-ROM参照)。

1-1-2-3図 窃盗 認知件数の推移(態様別,手口別)
1-1-2-3図 窃盗 認知件数の推移(態様別,手口別)
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平成29年における窃盗の検挙件数の手口別構成比は,1-1-2-4図のとおりであり,態様別では非侵入窃盗が69.1%を占めている。手口としては,万引き,車上・部品ねらい,空き巣,自転車盗の順に多い(手口別の検挙件数については,CD-ROM参照)。

1-1-2-4図 窃盗 検挙件数の手口別構成比
1-1-2-4図 窃盗 検挙件数の手口別構成比
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平成29年の窃盗の検挙率を態様・手口別で見ると,侵入窃盗(56.7%),非侵入窃盗(40.8%),乗り物盗(9.1%)の順であったが,非侵入窃盗のうち万引きは,69.7%であった(警察庁の統計による。)。