平成28年における受刑者の出所事由別人員は,2-4-1-8表のとおりである。出所受刑者(仮釈放又は満期釈放若しくは一部執行猶予の実刑部分の刑期終了により刑事施設を出所した者に限る。以下この項において同じ。)に占める満期釈放者等(満期釈放又は一部執行猶予の実刑部分の刑期終了により刑事施設を出所した者をいう。以下この項において同じ。)の比率は,42.1%(前年比0.2pt低下)であった(CD-ROM参照)。なお,同年における出所受刑者のうち,一部執行猶予受刑者はいなかった(矯正統計年報による。)。
2-4-1-9図は,平成28年における出所受刑者の年齢層別構成比を出所事由別に見たものである。満期釈放者等は,仮釈放者と比べ,高齢者の構成比が高い。
平成28年における出所受刑者の罪名別構成比を出所事由別に見ると,2-4-1-10図のとおりである。仮釈放者,満期釈放者等共に,窃盗の構成比が最も高く,次いで,覚せい剤取締法違反の順であった。
2-4-1-11図は,平成28年における出所受刑者の帰住先別構成比を出所事由別に見たものである。仮釈放者では,父・母を帰住先とする者の割合が最も高く,次いで,更生保護施設等,配偶者の順であった。他方,満期釈放者等では,その他が5割近くを占めている。