5-1-3-18図 再入者の再犯期間別構成比
5-1-3-18図は，平成27年の入所受刑者のうち，再入者の再犯期間（前回の刑の執行を受けて出所した日から再入に係る罪を犯した日までの期間をいう。以下この項において同じ。）別の構成比を見たものである。再入者のうち，前刑出所日から2年未満で再犯に至った者が6割近くを占めている。出所から1年未満で再犯に至った者は37.5％であり，3月未満というごく短期間で再犯に至った者も10.6％いる。
なお，再入者の再犯期間別人員（前刑罪名別）については，CD-ROM資料5-3参照。
5-1-3-19図は，平成23年の出所受刑者のうち，5年以内再入者について，再犯期間別の構成比を男女別，前刑入所時の入所度数別，前刑出所時の年齢層別及び前刑入所時の罪名別に見たものである。
男性では，5年以内再入者のうち，出所から1年未満で再犯に至った者が52.5％と過半数を占め，6月未満で再犯に至った者も約3割を占めており，女性と比べて男性の方が，再犯期間が短い（同図<1>参照）。
前刑入所時の入所度数別では，入所度数が多い者ほど，出所から短期間で再犯に至っており，3度以上の者では，5年以内再入者のうち，出所から1年未満で再犯に至った者が59.3％と過半数を占め，6月未満で再犯に至った者も36.5％いる（同図<2>参照）。
前刑出所時の年齢層別では，年齢層が高い者ほど，出所から短期間で再犯に至っており，65歳以上の高齢者層では，5年以内再入者のうち，約4割が出所から6月未満で再犯に至っている（同図<3>参照）。
前刑入所時の罪名別に見ると，詐欺では，5年以内再入者のうち，約4割が出所から6月未満で再犯に至っており，他の罪名と比べて，出所から短期間で再犯に至った者の割合が高い。一方，覚せい剤取締法違反では，5年以内再入者のうち，出所から6月未満で再犯に至った者は約2割であり，他の罪名と比べて，出所から短期間で再犯に至る者の割合は低く，むしろ再犯期間が出所から1年以上の者が57.6％と過半数を占めている（同図<4>参照）。
