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平成28年版 犯罪白書 第4編/第5章/第2節

第2節 ネットワーク利用犯罪

ネットワーク利用犯罪(インターネットを利用した詐欺や児童ポルノに係る犯罪等のコンピュータ・ネットワークを利用した犯罪)の検挙件数の推移(最近5年間)は,4-5-2-1表のとおりである。ネットワーク利用犯罪の検挙件数は,平成22年から増加し続けており,27年は21年の約1.9倍であった(CD-ROM参照)。

罪名別に見ると,詐欺の検挙件数は,増減を繰り返している。平成27年の詐欺は951件(前年比16.1%減)であり,そのうち,インターネット・オークションを利用した詐欺の占める比率は,53.7%(前年比20.1pt上昇)であった。また,脅迫の検挙件数は,23年から増加し続けており,27年は22年の約5.9倍であった(CD-ROM参照)。

性的な犯罪のうち,児童ポルノに係る犯罪の検挙件数は,平成20年から増加し続けており,27年は19年の約6.7倍であった(CD-ROM参照)。

なお,平成23年6月の刑法の一部改正(平成23年法律第74号。同年7月14日施行)により,わいせつ物頒布等の罪の処罰対象が拡充(電気通信の送信によるわいせつな電磁的記録の頒布行為等の処罰)された。

4-5-2-1表 ネットワーク利用犯罪 検挙件数の推移
4-5-2-1表 ネットワーク利用犯罪 検挙件数の推移
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