5-1-5-2図は,児童虐待に係る事件(児童虐待の防止等に関する法律(平成12年法律第82号)にいう児童虐待(保護者によるその監護する18歳未満の児童に対する虐待の行為)により犯罪として検挙された事件をいう。以下この項において同じ。)について,罪名別の検挙件数及び検挙人員総数の推移(最近10年間)を見たものである(罪名別の検挙人員については,CD-ROM参照)。平成26年は,傷害及び暴行の検挙件数・検挙人員が大幅に増加した。
5-1-5-3表は,平成26年における児童虐待に係る事件の検挙人員について,被害者と加害者との関係(加害者の立場)別に見るとともに,これを罪名別に見たものである。総数では,父親等によるものの割合(75.9%)が高いが,殺人及び保護責任者遺棄では,母親等によるものの割合がそれぞれ78.8%,72.7%と高かった。また,実親による犯行が総数の約6割を占めている。