2-5-2-1図は,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者の保護観察開始人員の推移(昭和24年以降)並びに執行猶予者の保護観察率の推移(昭和32年以降)を見たものである。平成26年の保護観察開始人員は,仮釈放者は前年より減少したが(前年比4.8%減),保護観察付執行猶予者は前年より増加した(同2.9%増)。執行猶予者の保護観察率は,20年まで低下傾向にあったが,21年に上昇に転じ,26年は10.0%であった(CD-ROM資料2-9参照)。
平成26年末の保護観察対象者の人員は,仮釈放者が5,364人(前年末比4.5%減),保護観察付執行猶予者が1万692人(同0.4%減)であった(保護統計年報による。)。
2-5-2-2図は,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者について,平成26年における保護観察開始人員の年齢層別構成比を見たものである。
平成26年における保護観察開始人員の罪名を見ると,仮釈放者では,男子は窃盗,覚せい剤取締法違反,詐欺の順に多く,女子は覚せい剤取締法違反,窃盗,詐欺の順に多かった。保護観察付執行猶予者では,男女共に窃盗,覚せい剤取締法違反,傷害の順に多かった(CD-ROM資料2-10参照)。
2-5-2-3図は,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者について,平成26年における保護観察開始人員の保護観察期間別構成比を見たものである。
2-5-2-4図は,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者について,平成26年における保護観察開始人員の居住状況別構成比を見たものである。仮釈放者では,更生保護施設に居住する者の構成比が約3割と最も高かった。