入所受刑者の人員及び人口比並びに女子比の推移(昭和21年以降)は,2-4-1-3図のとおりである。その人員は,平成4年に戦後最少(2万864人)を記録した後,増加し続けていたが,19年からは毎年減少し,26年は2万1,866人(前年比3.9%減)であった。女子の入所受刑者については,4年の人員は914人であり,その後18年まで一貫して増加し,それ以降は横ばいで推移している。26年は,4年の約2.3倍の2,122人であった。女子比については,12年以降一貫して上昇している(詳細は,CD-ROM参照)。
平成26年における受刑者の入所事由別人員は,2-4-1-4表のとおりである。
2-4-1-5図は,平成26年における入所受刑者の年齢層別構成比を男女別に見たものである。男女共に40歳代の構成比が最も高い。女子は,男子と比べ,高齢者の構成比が高い。
平成26年における入所受刑者の罪名別構成比を男女別に見ると,2-4-1-6図のとおりである。男子では,窃盗の構成比が最も高く,次いで,覚せい剤取締法違反,詐欺,道路交通法違反,傷害の順であった。女子では,昭和53年以降覚せい剤取締法違反の構成比が最も高かった(行刑統計年報及び矯正統計年報による。)が,平成24年以降,窃盗の構成比が最も高くなり,次いで,覚せい剤取締法違反,詐欺の順であった。女子については,窃盗と覚せい剤取締法違反を合わせると全体の約8割を占める(CD-ROM資料2-6参照)。
平成26年の入所受刑者について,刑の種類を見ると,懲役2万1,779人(99.6%),禁錮82人(0.4%),拘留2人である(矯正統計年報による。)。懲役受刑者の刑期別構成比を男女別に見ると,2-4-1-7図のとおりである(懲役受刑者の刑期別の年末収容人員の推移については,CD-ROM資料2-7参照)。