平成25年における一般刑法犯(道路上の交通事故に係る危険運転致死傷を除く。以下この項において同じ。)の検挙事件(触法少年の補導件数を含まない。また,捜査の結果,犯罪が成立しないこと又は訴訟条件・処罰条件を欠くことが確認された事件を除く。以下この項において同じ。)38万3,053件について,共犯率(共犯による事件数の占める比率をいう。以下この項において同じ。)を見ると,少年のみによる事件(少年の単独犯又は少年のみの共犯による事件)では26.2%であり,成人のみによる事件(少年についてと同様である。)での11.5%と比べて高い(警察庁の統計による。)。
平成25年の少年のみによる一般刑法犯の検挙事件について,共犯率・共犯者数別構成比を罪名別に見ると,3-1-1-7図のとおりである。共犯率が最も高いのは,強盗(58.1%)であり,次いで,恐喝(51.5%),詐欺(31.9%),窃盗(30.3%),傷害(26.8%)の順となっており,いずれも,成人のみによる事件での共犯率(強盗14.6%,恐喝29.6%,詐欺24.6%,窃盗12.9%,傷害9.1%)を大きく上回っていた。また,少年のみによる事件について,4人以上の共犯による事件の占める比率も,強盗(17.5%),詐欺(10.7%),恐喝(8.8%),殺人(7.9%)において高かった。