平成24年における一般刑法犯(道路上の交通事故に係る危険運転致死傷を除く。以下この項において同じ。)による検挙事件(触法少年の補導件数を含まない。また,捜査の結果,犯罪が成立しないこと又は訴訟条件・処罰条件を欠くことが確認された事件を除く。以下この項において同じ。)42万7,197件について,共犯率(共犯による事件数の占める比率をいう。以下この項において同じ。)を見ると,少年のみによる事件(少年の単独犯又は少年のみの共犯による事件)では25.1%であり,成人のみによる事件(少年についてと同様である。)での11.3%と比べて高い(警察庁の統計による。)。
平成24年の少年のみによる一般刑法犯の検挙事件について,共犯率を主要罪名別に見ると,3-1-1-7図のとおりである。共犯率が最も高いのは,強盗(57.9%)であり,次いで,恐喝(48.4%),窃盗(29.2%),傷害(28.1%)の順となっており,いずれも,成人のみによる事件での共犯率(強盗15.3%,恐喝31.2%,窃盗12.5%,傷害9.1%)を大きく上回っていた。また,少年のみによる事件について,4人以上の共犯による事件の占める比率も,強盗(16.1%),恐喝(7.7%),傷害(6.4%)において高かった。