法務大臣は,平成23年5月,法制審議会に対し,時代に即した新たな刑事司法制度を構築するため,取調べ及び供述調書に過度に依存した捜査・公判の在り方の見直しや,被疑者の取調べ状況を録音・録画する方法により記録する制度の導入など,刑事の実体法及び手続法の整備の在り方について諮問を行った。現在,同審議会において,証拠収集手段を適正化・多様化するとともに,より充実した公判審理を実現するための諸方策について,具体的な検討が進められている。