2-5-2-1図は,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者についての保護観察開始人員の推移(昭和24年以降)並びに執行猶予者の保護観察率の推移(昭和32年以降)を見たものである。仮釈放者の保護観察開始人員は,平成17年からはやや減少傾向にあったが,23年から若干増加している。保護観察付執行猶予者の保護観察開始人員については,13年から減少傾向にある。執行猶予者の保護観察率は,20年まで低下傾向にあったが,21年に上昇に転じ,24年は9.4%(前年比0.2pt上昇)であった(CD-ROM資料2-12参照)。
平成24年末の保護観察対象者の人員は,仮釈放者が5,740人(前年末比4.1%減),保護観察付執行猶予者が1万991人(同2.9%減)であった(保護統計年報による。)。
ア 年齢
2-5-2-2図は,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者について,平成24年における保護観察開始人員の年齢層別構成比を見たものである。
イ 罪名
平成24年における保護観察開始人員を見ると,男子の仮釈放者は窃盗,覚せい剤取締法違反,詐欺の順に多く,女子の仮釈放者は,覚せい剤取締法違反,窃盗,詐欺の順に多かった。男子の保護観察付執行猶予者は,窃盗,覚せい剤取締法違反,傷害の順に多く,女子の保護観察付執行猶予者は,窃盗,覚せい剤取締法違反の順に多かった(CD-ROM資料2-13参照)。
ウ 保護観察期間
2-5-2-3図は,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者について,平成24年における保護観察開始人員の保護観察期間別構成比を見たものである。
エ 居住状況
2-5-2-4図は,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者について,平成24年における保護観察開始人員の居住状況別構成比を見たものである。仮釈放者では,更生保護施設に居住する者の構成比が約3割と最も高かった。