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4 非行歴ある刑法犯少年 昭和三八年の統計によれば,刑法犯少年検挙人員一七四,三五一人中,前に施設収容,審判不開始,不処分などの非行歴を有する少年は四四,五一三人であり,これは右検挙人員の二五・五%に当る。すなわち,昭和三八年に検挙された犯罪少年のうち約四分の一は非行歴を有する少年であったということになる。そこで,この点に関し最近五年間の統計をしめすとIII-13表のとおりである。
III-13表 刑法犯少年検挙人員中非行歴のある少年の割合(昭和34〜38年) 思うに,この表は二つのことを教えている。第一は,前歴のある少年が年年増加していることである。第二は,検挙人員中非行歴のある少年の割合が,昭和三四年の二九・三%から,其後次第に低下しつつあること,いいかえれば,非行歴のある少年数の増加を上回って初犯少年が年々増加しているということである。初犯少年の増加が一つの問題であることは当然であるが,再非行予防にも大きな関心が払われなければならない。 |