平成23年における一般刑法犯(道路上の交通事故に係る危険運転致死を除く。以下この項において同じ。)による検挙事件(触法少年の補導件数を含まない。また,捜査の結果,犯罪が成立しないこと又は訴訟条件・処罰条件を欠くことが確認された事件を除く。以下この項において同じ。)45万2,048件について,共犯率(共犯による事件数の占める比率をいう。以下この項において同じ。)を見ると,少年のみによる事件(少年の単独犯又は少年のみの共犯による事件)では25.8%であり,成人のみによる事件(少年についてと同様である。)での13.1%と比べて高い(警察庁の統計による。)。
平成23年の少年のみによる一般刑法犯の検挙事件について,共犯率を主要罪名別に見ると,3-1-1-7図のとおりである。共犯率が最も高いのは,強盗(53.8%)であり,次いで,恐喝(50.9%),窃盗(30.0%),傷害(27.5%)の順となっており,いずれも,成人のみによる事件での共犯率(強盗16.7%,恐喝32.3%,窃盗14.6%,傷害10.1%)を大きく上回っていた。また,少年のみによる事件について,4人以上の共犯による事件の占める比率も,強盗(19.5%),恐喝(10.9%),傷害(6.2%)において相当高かった。