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平成24年版 犯罪白書 第3編/第1章/第1節/2

2 属性による動向
(1)年齢層別動向

ア 年齢層別検挙人員・人口比の推移

少年による一般刑法犯の検挙人員及び人口比の推移(昭和41年以降)を年齢層別に見ると,3-1-1-2図のとおりである(CD-ROM資料3-2参照)。検挙人員・人口比は,平成16年以降,いずれの年齢層においてもおおむね減少・低下傾向にある。人口比は,昭和59年以降,年少少年,中間少年,年長少年,触法少年の順で高い。


3-1-1-2図 少年による一般刑法犯 検挙人員・人口比の推移(年齢層別)
3-1-1-2図 少年による一般刑法犯 検挙人員・人口比の推移(年齢層別)

イ 非行少年率

少年の成長に伴う非行率の変化を知るために,出生年(推計)が昭和49年,55年,61年及び平成4年の者について,12〜19歳の各年齢時における非行少年率(それぞれの年齢の者10万人当たりの一般刑法犯検挙(補導)人員)を見ると,3-1-1-3図のとおりである。昭和49年生まれの者は,他の出生年の者と比べ,低年齢時の非行少年率が高く,ピークを迎える年齢も,他の出生年の者が15〜16歳であるのに対し,14歳と低くなっている。他方,61年生まれの者は,15歳以上の非行少年率が他の出生年の者に比べて一貫して高い。


3-1-1-3図 非行少年率の推移
3-1-1-3図 非行少年率の推移

(2)男女別動向

3-1-1-4図は,男女別に犯罪少年(一般刑法犯)の検挙人員及び人口比の推移(昭和41年以降)を見たものである。女子比は,51年以降,おおむね18%から25%の間で推移しており,平成23年は19.2%(前年比0.8pt低下)であった。


3-1-1-4図 少年による一般刑法犯 検挙人員・人口比の推移(男女別)
3-1-1-4図 少年による一般刑法犯 検挙人員・人口比の推移(男女別)

(3)就学・就労状況と非行

平成23年における犯罪少年(道路上の交通事故に係る危険運転致死傷を除く一般刑法犯)の検挙人員の就学・就労状況別構成比を見ると,3-1-1-5図のとおりである。高校生が最も多く,次いで,中学生,無職少年の順となっている。


3-1-1-5図 少年による一般刑法犯 検挙人員の就学・就労状況別構成比
3-1-1-5図 少年による一般刑法犯 検挙人員の就学・就労状況別構成比