通常第一審における死刑及び無期懲役の言渡人員(最近10年間)を罪名別に見ると,2-3-2-2表のとおりである。なお,最近10年間に無期禁錮の言渡しはない。
最近10年間における死刑の言渡しは,殺人(自殺関与・同意殺人・予備を含まない。以下この項において同じ。)又は強盗致死(強盗殺人を含む。)に限られており,平成22年における有罪人員に占める死刑言渡人員の比率は,殺人では0.7%(3人),強盗致死では1.7%(1人)であった(司法統計年報及び最高裁判所事務総局の資料による。)。
平成22年における有罪人員に占める無期懲役言渡人員の比率は,殺人では3.2%(14人),強盗致死傷(強盗殺人を含む。)・強盗強姦では5.6%(30人)であった。そのほか,同年に無期懲役の言渡しを受けた者は,集団強姦致死傷1人,覚せい剤取締法違反(営利目的輸入等)1人であった(司法統計年報及び最高裁判所事務総局の資料による。)。
平成22年における通常第一審での有期の懲役・禁錮の科刑状況は,2-3-2-3表のとおりである(罪名別の科刑状況については,CD-ROM資料2-4参照)。
平成22年における通常第一審での罰金(懲役・禁錮と併科されたものを除く。)の科刑状況は,2-3-2-4表のとおりである。