前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成20年版 犯罪白書 第4編/第2章/第4節/3 

3 出院者

(1)出院状況・進路
 平成19年における少年院出院者(退院及び仮退院総数の合計であり,施設間の移送等は除く。)は4,405人であり,このうち4,344人(98.6%)が仮退院である。出院者の進路は,33.3%が就職決定,42.3%が就職希望,13.5%が進学希望,3.3%が中学校復学決定,3.2%が高等学校復学決定などとなっており,3.3%が進路未定である。出院者に占める就職決定者及び復学決定者の比率は39.8%で,前年と比べて6.3ポイント上昇している(矯正統計年報による。)。
 平成19年の仮退院者の平均在院期間は,一般短期処遇で151日,特修短期処遇で82日,長期処遇で396日であった(矯正統計年報による。)。
(2)帰住先
 平成19年の出院者の出院時引受人が,実の両親である比率は,29.2%(男子29.4%,女子28.3%)であり,前年より男子で1.5ポイント低下,女子で3.8ポイント上昇した。また,出院時引受人が実父である比率は,男子で17.8%,女子で10.1%,実母である比率は,男子で35.7%,女子で40.5%,実父義母である比率は,男子で1.6%,女子で1.1%,義父実母である比率は,男子で4.9%,女子で7.3%,更生保護施設・保護司である比率は,男子で2.8%,女子で5.4%であった(矯正統計年報による。)。
(3)再入院等の状況
 平成10年から19年までの少年院出院者の再入院等の状況は,4-2-4-11表のとおりである。
 出院から5年内に再入院した者の比率は,16.2%ないし17.4%であり,出院(複数回入院した者の場合にはその最終の出院)から5年内に刑事施設に入所(初入受刑者としての入所の場合に限る。)した者の比率は,8.7%ないし9.6%であった。

4-2-4-11表 少年院出院者の再入院等の状況