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 平成19年版 犯罪白書 第4編/第1章/第1節/4 

4 共犯事件

 平成18年の一般刑法犯(道路上の交通事故に係る危険運転致死傷を除く。以下,本項において同じ。)検挙件数(捜査の結果,犯罪が成立しないこと又は訴訟条件・処罰条件を欠くことが確認された事件を除く。以下,本項において同じ。)62万5,249件のうち,単独犯による事件は50万1,439件(総数の80.2%),共犯による事件は12万3,810件(同19.8%)であった。共犯率(事件総数に占める共犯による事件数の比率をいう。以下,本項において同じ。)は,少年のみによる事件では25.3%で,成人のみの事件での17.2%より高くなっている(警察庁の統計による。)。
 平成18年の一般刑法犯検挙件数のうち少年のみによる事件について,共犯者数別構成比を主要罪名別に見ると,4-1-1-9図のとおりである。
 少年のみによる事件について,共犯率が最も高い罪名は,強盗(60.6%)であり,次いで,恐喝(57.9%),傷害(33.8%)の順となっており,いずれも,成人のみによる事件の共犯率(強盗24.1%,恐喝41.0%,傷害10.6%)を大きく上回っている。また,4人以上の共犯による事件の比率が最も高いのは,強盗(22.5%)であった。

4-1-1-9図 少年事件の一般刑法犯主要罪名別検挙件数の共犯者数別構成比